2020年8月
ウェルネスインテリア研究会の
色彩とウェルネスのオンラインセミナーを開催しました。
講師はicon会員でもあるカラースペシャリストの網村 真弓さん
五感の中でも、視覚情報は80%、脳の2/3を占めると言われています。
色が心身に与える影響として、人の体、特に自律神経に作用しているということです。
分かりやすい例でいえば、赤色は交感神経を優位にし、青色は副交感神経を優位にする。
他にも、ピンク色は女性ホルモンを分泌させたり、交換神経に作用して脳を活性化するなど。
ボディワーカーの私は、照明セミナーの時にも聞いた自律神経のお話が出て照明と色彩の相関関係にも興味が湧きました。
また子供が小さいうちは、できるだけ綺麗な色を見せてあげると、色の感度が上がるそうです。
お客様と内装のお打ち合わせをしていると「今は小さいけれど、大きくなったらこの色じゃ嫌がるわね」と言って無難な色を選ぶ方もいますが、
このお話をするとお子様のお部屋を可愛らしい綺麗な色の壁紙やカーテンにしてくださる方が増えます(笑)
そして、高齢になってくると色の違いが認識しづらくなってきます。
特に床の色に微妙な違いがあって、そこに段差がある場合、気付きにくく転倒の危険があるとのこと。
できればコントラストを付けた方が良いとのことでした。
このお話は、バスルームを打ち合わせする時にとても役立ちました。
浴槽の色と床の色が同じだと、どこからが浴槽かわからず、脚を引掛けて転倒の危険があるんですね。
私は、50代以降の方とバスルームのお打ち合わせをする時は、床の色と浴槽の色、もしくはエプロンと浴槽の色を変えるようにしています。
また、色は照明によって変わるので、日中と夜では同じ室内にいても見え方が異なります。
真っ白な青みの強い壁に昼白色の照明だと寒々しく感じ、黄みがかったアイボリー系の壁に電球色だと暖かく感じます。
ピンク色の壁に電球色だと、サーモン色に見え、狭い部屋でも優しい雰囲気に見せることができるや
緑みのあるブルーに電球色だとリラックスするので、リビングや寝室にむいているなど。
その他にも色の面積や配色、明度・彩度によって受ける印象が違うので、
一概に何色が良いとは言えないが、複数の色の組み合わせ、質感、形を考慮することなども教えていただきました。
また、色の見え方は人によって異なり、色に関心がない人は感覚がちがうことも。
そう言えば、男性より女性の方が色に対するこだわりがあり、小学生のお子様でも女の子の方が微妙なニュアンスカラーを選ぶなぁと思いました。
毎年、発表されるトレンドカラーも未来からのラブレターで
世の中の希望や願いが反映されているとのこと。
取り入れる、取り入れないは別として、未来予測をするのは楽しいことだなと思いました。